「Ensalada rusa/ロシア風サラダ」〜人気モノは世界をめぐる!

スペインには「Ensalada rusa/エンサラダ ルサ=ロシア風サラダ」という名で親しまれているサラダがあり、エステラでも時々Tapasのひとつとしてお皿にのります。

お客さまから、どうして「ロシア風」?と聞かれることがあります。私も当初不思議に思っていました。ある日、イタリア料理の郷土料理にも「Insalata russa」があることを知りました。

オリジナルはロシアの「Сала́т Оливье́/サラート オリヴィエ=オリヴィエサラダ」らしく、19世紀後半にモスクワのホテルのレストランの同名シェフが「フランス料理」を元に考案したそうで、始まりは「フランス風のポテトサラダ」だったそうです。(ウィキペディア他)親しみのあるじゃがいもや野菜に、マヨネーズを使うことがフランス風だったようです。このサラダが「ロシア風」として世界に広がりました。

マヨネーズの起源は諸説ありますが、18世紀半ばにスペインメノルカ島を攻撃したフランス軍リシュリュー公爵が「Mahonnaise/マオンネーズ」マオンのソースとしてパリへ持ち帰って「Mayonnaise/マヨネーズ」となったというのが有力説です。

ところで、この「ロシア風サラダ」はこの名前とともにヨーロッパ、中南米の国々でも広く親しまれているようです。「じゃがいも」を主体としてさいの目に切った野菜をマヨネーズで和えていることが共通していて、イタリアではケイパーやアンチョビ、ツナで味に深みを出したり、中南米ではビーツが入り鮮やかな紅い色合いになります。

エステラの「ロシア風サラダ」は、じゃがいもにスペイン産ピキージョピーマン、ツナとオリーブなどをあえます。実はスペインのバルやレストランでは様々な具材の「ロシア風サラダ」があります。その中で、見た目にも、味にも、じゃがいもをおいしくいただく無駄のないコンビネーションにもスペインらしさを感じ、最も惹かれたものからアレンジしています。

スペインのマオンのソースが、フランスからマヨネーズとして、じゃがいもとの抜群な相性とともに世界で愛され、その流れの中で再びスペインにもたどり着いた「ロシア風サラダ」。
それから100年以上時を経た日本でも同じく家庭料理として愛されるポテトサラダ。名前こそ伝わらなかったけれど、しっかりこの地に根付いています。