神戸産のアボカド!-種から10年で5つ結実しました-

年齢の上の世代ではあることだと思うんですが、おいしかった果物の種を植えて育てたいと思ってしまいます。
そんな風に、柑橘や、柿、そしてアボカドをエステラが開店した10年ほど前から色々と育ててきました。
その中で、アボカドは、美味しかった、というよりも、実から出てきた種があまりに丸く大きく、生命力を感じ、思わず植えてしまったのでした。

そして、店の裏の小さな花壇のようなところで、日当たりがいいわけでも、土が良いわけでもないのに、すくすくと育ち、今や4階のフロアーまで達しています。
大家さんのおひとりにも、気に入ってもらえてたおかげで、切られずに成長することが出来ました。
大きく育ったことに満足し、下から見上げることが多かったのですが、この7月に上から眺めると、なんと実が5つもなっているのを発見!その後もすくすくと育っています。

アボカドは、世界に3000種あまりあり、グアテマラ系、メキシコ系、西インド諸島系、雑種系、とあり、見た目も味も様々なようですが、ここに育っているのはごく普通に購入したものなので、日本で最も流通している「ハス(Hass)」というグアテマラ系の品種です。あのゴツゴツぶつぶつした硬い皮で丸っこいのです。

実はこの種は、「1日目の午前中に雌しべが開花し午後に閉じ、2日目の午後に雄しべが開花する」そうで、通常1本の木では結実しにくいので、2本以上異なる品種を植えたり、人工授粉するそうですが、何もせずに5つも結実したことに驚きました。何か受粉役をしてくれている生き物がいるんでしょうか。
あと、耐寒性も心配されがちですが、神戸の海抜25Mぐらいであれば大丈夫みたいです。
そして、好ましい条件として「風通し」と「水」が充分であることらしいのですが、この場所は驚くほどいい風が通り抜ける場所で、実際は木の周りに大きな室外機や、レストランの排気口などあるにもかかわらず、葉が縮れたり乾いたりしていません。また、わずかな隙間に植わっているのですが、このあたりはどこでも六甲からの伏流水が流れており、昔井戸もあった場所らしく、根が水脈に到達しているのではないかと思われるのです。

このあと、収穫まで辿り着けること、そして、来年は、ちゃんとアボカドの花(5-6月頃)もみなさんに鑑賞してもらえるよう、祈っています。

↓7/11の実。

↓クイズです。1つ実がなっています。どこにあるでしょうか?7/29の実。